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【生物】卵生と胎生の違いは?

学習Q&A 生物
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動物における分類

セキツイ動物は5つの分類できました。魚類・両生類・ハチュウ類・鳥類・ホニュウ類です。これらの動物には産まれ方の違いがあります。今回はそのことについて考えてみましょう。

セキツイ動物の産まれ方には次の2種類があります。それは卵生らんせい胎生たいせいです。

卵生 … 魚類・両生類・ハチュウ類・鳥類
胎生 … ホニュウ類

ホニュウ類だけが胎生で、それ以外の魚類・両生類・ハチュウ類・鳥類が卵生になります。しかし例外もあるので、上記のように単純に分類することもできません。

例えばハチュウ類は卵生が一般的ですが、ヘビやトカゲの一部には、卵を体内で孵化 ふ か させて子を産む「卵胎生」や「胎生」する種類がいます。ハチュウ類全体の約20%が胎生であるといわれています。また魚類や両生類の中にも胎生が見られます。

孵化 … 動物の卵から新しい個体が殻などを破って外に出てくることです。

逆にホニュウ類でも卵を産む動物がいます。それはカモノハシとハリモグラです。これらは卵を産むものの、その後は母乳で育てるので、ホニュウ類に分類されています。

カモノハシ … オーストラリアに生息しています。体長30~45cmで全身が毛で覆われていて、カモのようなくちばしで、手足は水かきが付いています。水中で暮らしています。見た目と卵生という特徴から世界で一番奇妙な動物とまで称されています。

ハリモグラ … カモノハシの仲間で、インドネシアやオーストラリアに生息しています。文字通り針で覆われていて、前足で土をかき分けて、土中を進みます。

産卵数は一般的に多い順に、魚類、両生類、ハチュウ類、鳥類となっています。ホニュウ類は種によりますが、大抵の種で一桁の数となります。
生存率が低い動物(魚類・両生類)ほど、たくさんの卵を産みます。特に水中動物の場合は捕食者が多いために、非常にたくさんの卵を産まなければいけません。一方、親が卵や子の世話をする動物(鳥類・ホニュウ類)は、一度に産む数が少ない傾向があります。

卵生

卵生とは、親が卵を産んで、卵から子どもがかえる産まれ方です。しかし一言で卵生といっても、さまざまな形態があります。

卵と玉子の違い … どちらも「たまご」と読みますが、「卵」の方は生物学的な意味で、孵化 ふ か する生物のたまご全般を指しています。一方、「玉子」は食材や調理された鶏のたまごを指すことが多いですが、実際は「卵」が使われることもあり、厳密な決まりはありません。

魚類の場合

魚類の卵は「魚卵ぎょらん」といいますが、基本的に硬い殻はありません。なぜ殻が必要ないのかというと、水中で産卵するために乾燥の心配が無いからです。その代わりとに、卵膜と呼ばれる糖タンパク質でできたもので覆われていて、外部から保護しています。中身は鶏卵でいう卵黄の部分のみです。

水中に産卵します。受精前に卵を産んで、雄は産卵された卵にその精子をかけるという体外受精によって、受精させます。

生物名卵の数
マンボウ3億~7億個
マグロ1000万~4000万個
タラ【スケトウダラ】10万~200万個
フナ4万~8万個
サケ2000~3000個
※産卵数は平均的な数で、種類や個体などによって差があります。

両生類の場合

魚類と同じように、ゼリー状(寒天状)の物質に包まれた卵を水中に産みます。ゼリー状は保水性が高く、タンパク質などで構成されています。このゼリー状の物質を通して、必要な酸素を取り込み、老廃物を排出することができます。

やはり魚類と同じように、水中に産卵します。

生物名卵の数
カエル【ウシガエル】6000~4万個
カエル【アマガエル】500~1000個
サンショウウオ数十個~100個
イモリ数個~40個
※産卵数は平均的な数で、種類や個体などによって差があります。

ハチュウ類の場合

ハチュウ類の卵は乾燥から守るために炭酸カルシウムでできた殻で覆われています。殻と一言でいっても、カメやワニのように硬い殻であったり、ヘビやトカゲのように柔らかい殻であったりします。

なぜヘビの殻は柔らかいのですか?

主に皮革状で柔軟であるからです。柔らかいことによって、産卵時の衝撃を和らげたり、地中の水分を吸収しやすくして胚の成長を助けたりする役割があります。

ハチュウ類は主に陸上に産卵しますが、一部は水中や湿地などにも産卵します。例えば、カメは砂地に穴を掘って産みます。

生物名卵の数
カメ【ウミガメ】100個~120個
ワニ20個~80個
トカゲ15個~30個
ヘビ10個~30個
※産卵数は平均的な数で、種類や個体などによって差があります。

鳥類の場合

ハチュウ類と同じように炭酸カルシウムでできた硬いからのある卵を陸上に産みます。ちなみに鳥類には胎生の種類は存在しません。(少なくとも、これまでに発見されていません。)

鳥類の卵といえば鶏卵けいらんをあげることができます。ニワトリはメスの卵巣で卵黄が作られた後、卵管を約24~27時間かけて通過します。その間に卵白、卵殻膜、卵殻が形成されて、最終的に産卵されます。
ヒトの女性の排卵が月単位であるのに対して、ニワトリは上記のサイクルで卵が形成されるために、日単位で排卵されます。これは光(太陽など)の刺激によって産卵に必要なホルモンが分泌され、産卵が促されます。日単位といっても、厳密に毎日産むとは限らないので、実際の養鶏場にいる鶏は年間当たり平均で約280個を産みます。

なぜニワトリを含めて鳥の卵は丈夫なのでしょうか?

卵の殻の主成分は炭酸カルシウム(CaCO3)でできています。炭酸カルシウムはサンゴや鍾乳洞にも形成される物質です。この適度に硬い殻によって、卵の中の胚を外部からの衝撃や捕食者から守ります。また、水中とは異なり、陸上は乾燥しているので、卵の中の水分が失われることも防いでいます。また若いニワトリほど、硬い殻を産む傾向があります。
養鶏場の鶏はカルシウムが豊富な飼料を与えることによって、丈夫な殻を形成するようにしています。逆に水分を多く摂ると殻が薄く柔らかくなる傾向があります。このために季節によって殻の厚さや柔らかさが違います。

生物名卵の数
ダチョウ12個~20個
スズメ5個~6個
カラス3個~5個
ワシ2個~3個
ニワトリ1個
※産卵数は平均的な数で、種類や個体などによって差があります。

胎生

胎生とは、親の体内で受精卵がある程度育ってから、幼体として親の身体から出てくる産まれ方です。出産のときは、親とほぼ同じ姿になって出てきます。ホニュウ類に多く見られる形です。

受精卵は、母親の胎内で成長しますが、胎盤を通じて母親から酸素や栄養を受け取ります。またそれと同時に二酸化炭素や不要な老廃物を渡します。

… 胎生の「胎」とは、母親の体内で子が育つ場所や宿った子そのものを指す言葉です。

生物名出産数
ネズミ4匹~8匹
ライオン1頭~6頭
イヌ1匹~10匹
ネコ3匹~5匹
リス2匹~9匹
ゾウ1頭
クジラ1頭
ゴリラ1頭
※産卵数は平均的な数で、種類や個体などによって差があります。

胎生と似ている産まれ方として卵胎生らんたいせいがあります。卵胎生は母親の体内で卵を孵化させて、胎生と同じように子を産む繁殖方法です。孵化した後に親の体内で育ちますが、栄養の受け取り方が異なります。卵胎生は卵の栄養のみで子が成長するので、母親から直接栄養を受け取ることはありません。卵胎生を行う動物は、魚類(グッピー・エイ・サメの一部)、ハチュウ類(マムシ・ヘビの一部)などに見られます。
卵胎生によって、無抵抗の卵が外敵に食べられる危険がないので、親が生きている限り孵化する成功率が高まるというメリットがあります。

まとめ

分類方法卵の状態場所
魚類卵生殻無し水中
両生類卵生殻無し水中
ハチュウ類卵生硬い殻・柔らかい殻陸上
鳥類卵生硬い殻陸上
ホニュウ類胎生陸上

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