子葉とは
種子植物の中でも被子植物のうち、子葉が1枚のものを「単子葉類」、子葉が2枚のものを「双子葉類」と呼んでいます。
子葉とは、種子植物が発芽するときに最初に出る葉のことです。この葉は種子の胚の中で形成されて、成体の葉とは形が異なることがあります。
かつては、子葉と区別するように、子葉の後に成長してから生えてくる葉のことを「本葉」と呼びましたが、最近では、「本葉」のことを単に「葉」と呼ぶようになってきています。
子葉はどんな役割を果たしているのですか?
子葉は、発芽後の成長にとって欠かせない役割を担っています。発芽後はすぐに光合成を行わないといけませんが、子葉のおかげで光合成によって成長に必要なエネルギーを生み出すことができます。また水や栄養を貯蔵することができます。
双子葉類の具体例
アサガオ、アジサイ、アブラナ、エンドウ、キク、サクラ、タンポポ、ツツジ、ツバキ、トマト、バラ、ヒマワリ、ホウセンカ、ツツジ
単子葉類の具体例
アヤメ、イネ、カナダモ、スイセン、ススキ、スズメノカタビラ、スズラン、タマネギ、チューリップ、ツユクサ、トウモロコシ、ネギ、ムギ、ユリ
見比べてみよう
双子葉類と単子葉類を、子葉・葉脈・茎・根で比べます。

双子葉類と単子葉類では、子葉・葉脈・茎・根の構造が異なります。それぞれについて詳しく見てみましょう。
葉脈の違い
葉脈には、網状脈と平行脈の2種類があります。網状脈は「もうじょうみゃく」と読みます。

網状脈は双子葉類に多く見られ、平行脈は単子葉類に多く見られます。網状脈と平行脈の葉にはそれぞれ次のような特徴があります。
網状脈 … 平行脈の葉と比べて、幅が広くなる傾向があります。
平行脈 … 網状脈の葉と比べて、細長くなる傾向があります。
葉脈とは何ですか?
葉の表面に見える筋状の構造です。葉の内部に水や養分を運ぶ大切な管で、維管束の葉の部分のことです。また、葉の形を保つのに大切な役割を果たしています。このために、動物だと血管や骨に例えることができます。
また葉脈といっても、全て同じ太さではなく、太い葉脈は主脈(一次脈)、そこから分岐した葉脈は側脈(二次脈)と呼ばれています。
茎の断面の違い
双子葉類と単子葉類の茎の断面を見てみると、維管束の配置に大きな違いがあります。双子葉類では維管束が茎の中心を囲むように輪の形に並んでいます。一方、単子葉類では維管束が茎の中で全体的に散らばっています。

維管束は、道管と師管から構成されています。双子葉類には形成層と呼ばれる部分があって、細胞分裂のさかんな場所です。この働きにより茎をより太く成長させることができます。一方で、単子葉類には形成層はほとんど見られないので、茎があまり太くならないという特徴があります。
形成層 … 茎や根の内部にあって、細胞分裂を繰り返して茎を太く成長させる組織です。
双子葉類と単子葉類の茎の断面の違いについては、以下の記事をご覧ください。

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根の違い
双子葉類と単子葉類の根の構造は大きく異なります。

双子葉類の根 … 主根と側根で構成されています。主根は中心からまっすぐに伸びる太い根のことです。側根は主根から枝分かれする細い根のことです。側根は主根の内部にある形成層の細胞が分裂して、皮膚を突き破って外に出てくることで形成されます。
単子葉類の根 … ひげ根と呼ばれる構造になっています。主根や側根は無いので、細い根が多く広がっています。ひげ根は主根が早くに成長が止まり、茎の底から生じる根のことです。
根はどんな役割を果たしていますか?
次の2つの大きな役割があります。
「水分や肥料分を吸い上げること」と「植物の体全体を支えること」です。
主根・側根、ひげ根にはどんなメリットがあるでしょうか?
主根・側根は、一本の主根で植物全体を安定させて、細かく枝分かれして側根によって、根の表面積を大きくすることによって、効率的に水分や肥料などを吸収することができます。
ひげ根は広い範囲に広がることによって表面積を大きくして、複数の根で植物全体を安定させながら、表面積を大きくして、効率的に吸収することができます。
主根・側根、ひげ根には「根毛」が生えています。根毛とは根の表面に生えている細かい根のことで、水分や肥料分などを効率良く吸収するのに貢献しています。根毛は直径約0.01mmほどの非常に細いものですが、長く伸びると肉眼でも観察できるほどになります。根の先端から少し離れた部分(成熟帯)に発生します。


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