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【地理】白夜と極夜 どのような現象なのか?

学習Q&A 地理
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どのような現象なのか

白夜は「びゃくや」、極夜は「きょくや」と呼びます。白夜と極夜は次のような現象のことです。

白夜とは … 一日中太陽が沈まない現象
夜になっても薄明かりが続くか、太陽が沈んでも暗くならない状態が続くこと。

極夜とは … 一日中太陽が昇らない現象
日中になっても太陽が昇らないで薄明かりが続くか、太陽が沈んで暗い状態が続くこと。

なぜ白夜や極夜というのでしょうか?

白夜は、ロシアの小説家ドストエフスキーの「ベーラヤ・ノーチ(直訳すると白い夜)」という作品名を、「白夜」と日本語訳したことから来ていると考えられます。その後長年「白夜」は「はくや」と呼ばれていましたが、昭和46年にヒットした加藤登紀子の「知床旅情」の歌詞をきっかけとして、「びゃくや」という独特の読み方が定着したといわれています。ちなみにこの歌の作詞は森繫久彌ですが、なぜこのような読み方にしたのかは分かっていません。
一方、極夜は言葉の通り極地で起こる夜という意味で、英語がそのまま訳されたものですが、白夜の対義語になっています。

日本では季節によって時間差はあるものの、朝になると太陽が出て、夕方になると沈みます。このようなことは当たり前の現象ですが、地球上にはそのような常識が通用しない地域もあるのです。一方、赤道付近では、年間を通じて昼夜の時間は理論上12時間ずつです。つまり低緯度から高緯度になるほど、季節による昼夜の時間差が大きくなっていくことが分かります。

なぜそうなるのか?

太陽系に属する地球は、傾いた状態で1年をかけて太陽の周りを回っています。そして、地球は地軸を公転面に対して約23.4度傾けながら回っています。この傾きによって極地においては白夜や極夜を生み出しています。そのために高緯度になればなるほど、白夜や極夜の日数が増えていきます。

このことを理解するために、下のイラストを見てください。

地球の地軸が傾いていることによって、なぜ北極圏と南極圏で白夜と極夜が起こるのかを示したイラストです。
※太陽と地球のサイズ比は実際とは異なります。また日本列島の位置もおおよその位置です。

左側に地球があるとき、北極圏は全体が太陽に向いているので、夜間も太陽に当たっていることが分かります。一方、南極圏は全体が太陽と反対側に向いているので、日中も太陽が当たらないことが分かります。右側に地球があるときは逆になります。

いつ見られるのか?

年に以下のような時期に2回ピークが来ますが、高緯度になればなるほど、白夜と極夜の期間は長くなるので、北極点と南極点では、何と半年間ずつ白夜と極夜が続きます。

  • 6月下旬の夏至を中心として、北極圏が白夜、南極圏が極夜になります。
  • 12月下旬の冬至を中心として、北極圏が極夜、南極圏が白夜になります。

夏至とは … 一年で最も昼間の時間が長くなる日のことです。具体的な日付は年によって若干異なりますが、北半球では毎年6月20日~22日の間、南半球では毎年12月21日~22日の間に訪れます。

冬至とは … 一年で最も昼間の時間が短くなる日のことです。具体的な日付は年によって若干異なりますが、北半球では毎年12月21日~22日の間、南半球では毎年6月20日~21日の間に訪れます。

どこで見られるのか?

これらは世界のほんの一部でしか見られません。北極圏と南極圏で見られます。具体的な緯度でいうと、北緯66.6度から高緯度と南緯66.6度から高緯度でそれぞれ見られます。

ちなみに北極圏は北緯約66.33度から北の北極海を中心とする地域のことです。また南極圏は北緯約66.33度から南の南極大陸のほぼ全域とその周辺の南極海を含む地域のことです。

66.6度と北極圏と南極圏の66.33度は数字上のずれが若干ありますが、これは計算上の関係で誤差が生じているだけです。基本的に同じ緯度を指していると考えてください。

なぜ66.6度なのでしょうか?

地軸が23.4度傾いていているからです。「90度ー23.4度=66.6度」という計算で算出されます。上の地軸の傾きのイラストを参考にしてください。

下のイラストは北極と南極から見た地球です。

北極圏と南極圏の範囲を示したイラストです。北極圏にはアメリカ(アラスカ州)、カナダ北部、グリーンランド、ノルウェー、スウェーデン北部、アイスランド、フィンランド、ロシアがあります。
  • 北極圏周辺には多くの国々があります。北極点は北極海があります。過酷な気候と自然現象のために人口は多くはないものの、多くの人々が白夜や極夜の影響を受けます。
  • 南極圏は大部分が南極大陸とその周辺の海です。そのために影響を受ける人はほとんどいませんが、南極大陸にある各国の基地は白夜と極夜の影響を受けます。

白夜や極夜は、どのような国々で見られるのでしょうか?

上のイラストを見ても分かるように、北極圏ではアメリカ(アラスカ州)、カナダ北部、グリーンランド、ノルウェー、スウェーデン北部、アイスランド、フィンランド、ロシアなどで見られます。一方、南極圏では南極大陸で見られますが、南極大陸には国はありません。ちなみに日本では最北端の択捉島でも北緯約45度なので見ることはできません。

各地の白夜・極夜が続く期間の例です。参考にしてください。

北極圏または南極圏国・地域白夜・極夜が続く期間
北極圏北極点半年間
北極圏フィンランド・北部約2ヶ月間
北極圏フィンランド・中部約1ヶ月間
北極圏フィンランド・南部短期間(数日~1週間程度)
北極圏グリーンランド・北部約4ヶ月間以上
北極圏グリーンランド・中部約2ヶ月間以上
北極圏グリーンランド・南部短期間(数日~1週間程度)
北極圏アラスカ州・北部約2ヶ月間
北極圏アラスカ州・南部短期間(数日~1週間程度)
南極圏南極点半年間
南極圏昭和基地約50日間

南極と北極についての詳しい解説は、以下の記事をご覧ください。

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