二十四節気とは?
「二十四節気(にじゅうしせっき)」は、古代中国の春秋戦国時代に使われていた暦です。
古代から太陰暦が使われていましたが、実際の季節感と暦がずれてしまうという問題がありました。そこで二十四節気が考案されました。この暦は、主に人々が農作業をするときの目安となりました。
なぜ農作業に適していたかというと、この暦は太陽の動きに基づいてつくられているからです。日々の太陽の高さを測って、今が1年のどのあたりの時期かを把握できました。これによって、1年の農作業のサイクルを知ることができました。
太陽系の中で、地球は太陽の周りを1年365日をかけてほぼ一周(公転)しています。この1周を24等分(15度ずつ)して、それぞれの位置にある日に特定の名称が付けられています。

しかし365日は人間が作ったサイクルなので、完全に365日で1周する訳ではありません。そのために、毎年全く同じ位置に戻って来る訳ではありません。
地球は365日5時間48分46秒で公転しています。つまり単純に1年を365日にしてしまうと、どんどん位置がずれていくので、4年に1回の「うるう年」で1日長くして調節しています。それでも少しずつずれていくので、「うるう年」以外にも調整する年が設けられています。
そのために年によって、二十四節気を1~2日前後することによって調節しています。日本では毎年2月頃に、国立天文台によって、翌年の二十四節気が発表されます。
日本では6世紀頃に伝わり、平安時代には使われるようになっていました。さらに日本独自の解釈もいくらか加えれました。現在でも自然との関わりが深いこの暦は、季節の移り変わりを意識するのに使われています。
二十四節気(下の一覧を参照)は季節とずれているような気がしますが、どうしてなのでしょうか?
それは、二十四節気は古代中国の北の黄河地域の気候を基づいて作られているからです。この地域では、日本の季節の進み方よりも、約1ヶ月分早いといわれています。
春が来るのは日本だと3月頃のイメージがありますが、黄河地域では2月頃というような感じです。これがそのまま日本に伝わったので、日本の気候と多少ずれてしまっているのです。
例を挙げると、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」は、それぞれ新暦では、2月、5月、8月、11月ですが、実際の季節感を考えてみると、もう1ヶ月遅い位がぴったり合うと感じるのではないでしょうか?
一覧
旧暦と新暦について
日本では、1872年(明治五年)から新暦(太陽暦)が採用されました。これにより旧暦の明治5年12月3日が新暦の明治6年1月1日に改定されることによって、およそ1ヶ月ずれました。このために、下に掲載された一覧表では、旧暦と新暦との間に、およそ1ヶ月のずれが生じています。
節と中について
二十四節気は、「節気(または節)」と「中気(または中)」が交互に配置されています。先頭の立春から数えて奇数番目が「節気」、偶数番目が「中気」になります。
【春】旧暦:1月~3月 / 新暦:2月~4月
| 上段:名称 下段:読み | 上段:旧暦 下段:新暦 | 意味 |
|---|---|---|
| 立春 りっしゅん | 【正月節】 2月4日~2月18日頃 | 最初の節気で、暦の上で春が始まる日。ちなみに立春の前日は節分です。 |
| 雨水 うすい | 【正月中】 2月19日~2月4日頃 | 雪が雨に変わって、雪解けが始まる頃。 |
| 啓蟄 けいちつ | 【二月節】 3月5日~3月20日頃 | 冬ごもりをしていた虫が地中から目覚めて、地上にはい出てくる頃。 |
| 春分 しゅんぶん | 【二月中】 3月20日~4月3日頃 | 昼夜の長さがほぼ同じ時間になり、本格的な春の訪れを告げる日。【国民の祝日】 |
| 清明 せいめい | 【三月節】 4月4日~4月19日頃 | 春の清々しさと、万物が生き生きととして明るい様子が見られる頃。 |
| 穀雨 こくう | 【三月中】 4月20日~5月4日頃 | 春雨が百穀を潤し、農作物の成長を促す頃。 |
【夏】旧暦:4月~6月 / 新暦:5月~7月
| 上段:名称 下段:読み | 上段:旧暦 下段:新暦 | 意味 |
|---|---|---|
| 立夏 りっか | 【四月節】 5月5日~5月20日頃 | 暦の上で夏の始まる日 |
| 小満 しょうまん | 【四月中】 5月21日~6月5日頃 | 草木が成長し、天地に生命が満ち始める頃。 |
| 芒種 ぼうしゅ | 【五月節】 6月6日~6月20日頃 | 稲や麦などの芒(のぎ)のある作物(イネ科の植物)の種を播く頃。 |
| 夏至 げし | 【五月中】 6月21日~7月6日頃 | 一年で最も昼の時間が長く、夜の時間が短くなる日。 |
| 小暑 しょうしょ | 【六月節】 7月7日~7月22日頃 | 梅雨が明け、本格的な夏の暑さが始まる頃。 |
| 大暑 たいしょ | 【六月中】 7月23日~8月6日頃 | 一年で最も暑さが厳しくなる頃 |
【秋】旧暦:7月~9月 / 新暦:8月~10月
| 上段:名称 下段:読み | 上段:旧暦 下段:新暦 | 意味 |
|---|---|---|
| 立秋 りっしゅう | 【七月節】 8月7日~22日頃 | 暦の上で秋が始まる日 |
| 処暑 しょしょ | 【七月中】 8月23日~9月7日頃 | 暑さが和らぎ始める頃 |
| 白露 はくろ | 【八月節】 9月8日~9月22日頃 | 夜間に大気が冷え込み、草木に朝露が降り始める頃。 |
| 秋分 しゅうぶん | 【八月中】 9月23日~10月7日頃 | 昼夜の長さがほぼ同じ時間になり、本格的な秋の深まりを告げる日。【国民の祝日】 |
| 寒露 かんろ | 【九月節】 10月8日~10月23日頃 | 冷たい露が草木に降りて、朝晩の冷え込みが厳しくなる頃 |
| 霜降 そうこう | 【九月中】 10月24日~11月6日頃 | 朝晩の冷え込みが厳しくなり、霜が降り始める頃。 |
【冬】旧暦:10月~12月 / 新暦:11月~1月
| 上段:名称 下段:読み | 上段:旧暦 下段:新暦 | 意味 |
|---|---|---|
| 立冬 りっとう | 【十月節】 11月7日~11月21日頃 | 暦の上で冬が始まる日 |
| 小雪 しょうせつ | 【十月中】 11月22日~12月6日頃 | 雪が少しずつ降り始める頃 |
| 大雪 たいせつ | 【十一月節】 12月7日~12月21日頃 | 本格的な冬の到来を告げ、山や北の地方で雪が積もり始める頃。 |
| 冬至 とうじ | 【十一月中】 12月22日~1月4日頃 | 一年で最も昼の時間が短く、夜の時間が長くなる日。 |
| 小寒 しょうかん | 【十二月節】 1月5日~1月19日頃 | 寒さが本格化する頃(寒の入り) |
| 大寒 だいかん | 【十二月中】 1月20日~2月3日頃 | 一年で最も寒さが厳しくなる頃 |
四立・二至二分・八節について
四立
これらを「四立(しりゅう)」といいます。全て「節気」に属します。「立春・立夏・立秋・立冬」が含まれます。それぞれの季節の始まりを意味しています。昼夜の長さに特徴があります。
二至二分
これらを「二至二分(にしにぶん)」といいます。全て「中気」に属します。「春分・夏至・秋分・冬至」が含まれます。四季のそれぞれの中心となります。
八節
「二至二分」と「四立」を合わせて、「八節(はっせつ)」ともいいます。
七十二候について
「七十二候(しちじゅうにこう)」は、二十四節気をさらに細分化したものです。これも中国で生まれて日本に伝わりました。
二十四節気が約15日ごとに区切られているのに対して、七十二候は約5日ごとに区切られています。これにより季節感を細かく表現することができるようになりました。
雑節について
「雑節(ざっせつ)」は、二十四節気を補完するための季節に関する表現です。これは日本生まれの暦で、日本の気候や暮らしに合わせてつくられました。
二十四節気と同じように、年によって1日程度前後にずれることがあります。
この暦も農作業を進めていくための指標として使われてきました。「節分・彼岸・社日・八十八夜・入梅・半夏生・土用・二百十日・二百二十日」があります。以下の表にまとめてみました。
| 上段:名称 / 下段:読み | 日付 |
|---|---|
| 節分(せつぶん) | 立春の前日/2月3日頃 |
| 彼岸(ひがん) | 春分・秋分とその前後3日を含む計7日間 |
| 社日(しゃにち) | 春分と秋分に最も近い戊(つちのえ)の日 |
| 八十八夜(はちじゅうはちや) | 立春から数えて88日目/5月2日頃 |
| 入梅(にゅうばい) | 立春から127日目/6月11日頃 |
| 半夏生(はんげしょう) | 夏至から11日目/7月2日頃 |
| 土用(どよう) | 立春、立夏、立秋、立冬前の約18日間 |
| 二百十日(にひゃくとおか) | 立春から数えて210日目/9月1日頃 |
| 二百二十日(にひゃくはつか) | 立春から数えて220日目/9月11日頃 |

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