どんな日
「春分の日」と「秋分の日」は国民の祝日の一つです。
祝日法(正式名:国民の祝日に関する法律)の中ではそれぞれ次のように定められています。
春分の日 … 自然をたたえ、生物をいつくしむ。
秋分の日 … 祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。
春分の日 … 春分日(毎年3月20日~3月21日頃のいずれかの日)とする。
秋分の日 … 秋分日(毎年9月22日~9月23日頃のいずれかの日)とする。
春分・秋分の日は祝日としての名称、春分・秋分日は太陽の動きによる天文学的な日として区別しています。
なお、春分・秋分の日が日曜日の場合は、その後の国民の祝日ではない日が振替休日になるように取り決められているので、大抵の場合は月曜日が振替休日になります。ちなみに土曜日の場合は振替休日はありません。
2020年以降の春分日と秋分日です(予定も含む)。
| 西暦年 | 春分日 | 秋分日 |
|---|---|---|
| 2020年(令和二年) | 3月20日 | 9月22日 |
| 2021年(令和三年) | 3月20日 | 9月23日 |
| 2022年(令和四年) | 3月21日 | 9月23日 |
| 2023年(令和五年) | 3月21日 | 9月23日 |
| 2024年(令和六年) | 3月20日 | 9月22日 |
| 2025年(令和七年) | 3月20日 | 9月23日 |
| 2026年(令和八年) | 3月20日 | 9月23日 |
| 2027年(令和九年) | 3月21日 | 9月23日 |
| 2028年(令和十年) | 3月20日 | 9月22日 |
祝日法によって、太陽の動きから春分が起こる日(春分日)と秋分が起こる日(秋分日)が祝日と定められています。そのために年によって多少変動します。なお春分・秋分日は、それぞれ二十四節気の一つに含まれています。
祝日法成立前の検討段階では、春分の日と秋分の日を固定化(春分の日は3月21日 / 秋分の日は9月23日)することも検討されましたが、春分日と秋分日が変動する以上、ずれが生じるのは違和感があるとのことで、天文学的な見地から、春分日と秋分日に合わせた方が妥当と判断されました。以上のことから、年によって変動する祝日となりました。
春分日・秋分日とは?
この日は理論的には昼と夜の長さが等しい日です。この日は太陽は真東からのぼり、真西に沈んでいきます。これは世界中で同じように起こる現象です。
理論的には、昼と夜は全く同じ時間になるはずですが、実際は昼の方が少し長くなります。その理由として、太陽の光が地球の大気に入って来るときに屈折することや、日の出や日の入りが起こった瞬間にスイッチが切り替わるように明るさが変わるわけではなく、その前後のわずかな時間も太陽の光が地平線上に届くことによって、昼が長くなるからです。
天文学的には、春分は春の始まりを告げ、秋分は秋の始まりとなる季節の変わり目になっています。
どのような経緯でできたのか?
春分の日、秋分の日は、1948年(昭和二十三年)の祝日法によって制定されましたが、もともとこれらの日は「春季皇霊祭」「秋季皇霊祭」という祝日でした。
春季・秋季皇霊祭は、1878年(明治十一年)に、祝日に関する法律(「年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ム」)が改正されたことによってでできた祝日です。
この儀式は春と秋に、天皇陛下自らが宮中の皇霊殿において、歴代の天皇・皇后や皇族の御霊を丁重に奉祀することです。なお同日には、それぞれ春季神殿祭と秋季神殿祭という祭典も行われ、新しい季節の始まりを喜びつつ、神々への感謝と敬意が示されます。
1908年(明治四十一年)には、宮中祭祀の中の「大祭」として指定されました。大祭とは、陛下自ら行われ、御告文を奏上される重要な祭典のことです。
宮中祭祀とは … 国家の安泰と国民の幸せを祈って古くから続けられている祭典です。政教分離の原則があるために、現在では天皇の私的な行為とされています。このような祭典は年間30回ほど行われています。祭典には大祭、小祭、旬祭があります。
さらに1912年(大正元年)に「年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ム」が廃止され、「休日ニ関スル件」という勅令が出され、祝日に関する規定が改定されましたが、春・秋季皇霊祭に関しては、祝日として引き継がれました。
1947年(昭和二十二年)には、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)に指導によって「休日ニ関スル件」が廃止され、この日が祝日であることも廃止されました。しかし、前述の通り1948年の祝日法によって、春分・秋分の日として新たな名称で復活しました。
同じような経緯で見直された祝日については、以下の記事をご覧ください。

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なお、春・秋季皇霊祭に関しては、1948年以降も宮中ではこれまで通り執り行われています。
結論として、春季皇霊祭は1878年~1948年まで、秋季皇霊祭は1878年~1947年までの期間が、それぞれの名称の祝日でした。1948年の祝日法により、春分の日と秋分の日に改称されて国民の祝日となり、現在に至っています。
お彼岸との関係は?
お彼岸とは、春と秋に訪れる、ご先祖様を偲び、供養し、感謝をささげる期間です。ちなみにお彼岸とは、サンスクリット語で「悟りの世界(極楽浄土)」を意味する仏教用語です。
なぜ、お彼岸が春分と秋分の時期と重なっているのでしょうか?
お彼岸の中日は、太陽が真東からのぼり、真西に沈んでいく日です。真西は、西方の極楽浄土があるとされている方角です。それで、お彼岸は極楽浄土と近づく期間とされています。それにより、太陽が極楽に向かうように沈んでいく春分・秋分の日が、先祖供養のためのお彼岸になったという説があります。
お彼岸は、春分・秋分の日をそれぞれの中日として、前後各3日間を合わせた各7日間あります。
2026年 春の彼岸
3月17日(火曜日)が「彼岸入り」、3月20日(金曜日/祝日)が「中日」、3月23日(月曜日)が「彼岸明け」となっています。
2026年 秋の彼岸
9月20日(日曜日)が「彼岸入り」、9月23日(水曜日/祝日)が「中日」、9月26日(土曜日)が「彼岸明け」となっています。
世界ではどんな日?
海外では、日本の春分・秋分の日というように、祝日として定められている国はあまりありませんが、春分・秋分の日としては認識されているので、そのことが話題になったりニュースになったりします。しかし、日本のように祝日になっているパターンは珍しいといえます。他の国では何事も無く、普通の一日として過ごす国の方が多いといえます。
そもそも、赤道直下の熱帯のような気候帯によっては、季節の変化がほぼ無い地域があるので、日本のように季節の移り変わりを体感することはありません。
しかしイランでは、春分の日を元日(「ノウルーズ」と呼ばれる)とする、新年を迎える大切な一日となります。正月あたるので、各地で新年の祝いが盛大に行われます。
また南半球の季節がある地域では季節が逆なので、春分の日は秋分の日、秋分の日は春分の日となります。

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