どのような違いがあるか?
どちらも「配る」という意味があり、「はいふ」と読みます。
普段話すときには同じ発音をするので意識しませんが、それぞれにニュアンスの微妙な違いがあるので、書くときには使い分けます。
配布 … 不特定多数の人に、広い範囲に行き渡らせるように配ること
配付 … 特定の人に、確実に届くように配ること
配 … 「酉」は酒を入れる壺をかたどった文字で、お酒などを適切にくばる様子を表しています。
布 … 「広く行き渡らせる」という意味があります。
付 … 「ものを手で渡す」ということから「与える」という意味があります。
使用例
「配布する」を使った文
・イベントで来場者にパンフレットを配布しました。
・アンケート用紙は受付で配布されます。
・駅前で道行く人に新商品に関するチラシを配布しました。
・災害時には飲料水や食料が住民に配布されました。
・新規オープンする店の宣伝のために、チラシを配布しました。
・店先では、新商品のサンプル品が配布されました。
・ポスティングで、各家庭にチラシを配布しました。
⇒ 一軒一軒に渡しているが、相手が不特定多数と考える。
基本的には、無料で多くの人に渡されることが多いです。
ちなみに、「頒布(はんぷ)」もほとんど同じような意味で使われますが、こちらの方は、代金などの対価を求める場合も含まれます。
「配付する」を使った文
・先生はテストの問題用紙を生徒に配付しました。
・会議の出席者に資料が配付されました。
・受付で参加者に名札を配付します。
・新しい社員証は入社日に配付されます。
・説明会で資料一式を参加者に配付しました。
・社外秘のマニュアルなので、限られた人にだけ配付された。
特定の相手に渡すので、部外者には渡さないようにすることが多いです。
公的な使用について
このように、配布と配付にはニュアンスの違いがありますが、国・地方公共団体の公的な文書、法令などの公用文、新聞・ニュースなどでは、基本的に「配布」の表記に統一されています。そのために、メディアを通して流れてくるのはほとんどが「配布」になります。
ただし一部例外があります。(「交付税」などの名称においては「配付」を使用しています)


コメント