原子のつくり
原子は、電子核と電子からできています。原子核は原子の中心に位置しています。さらに原子核は陽子と中性子から成っています。

上のイラストのように見ると、平面的に見えますが、実際は立体的な構造です。
陽子と電子は以下のような電気を持っています。
原子核
陽 子 … + (プラス)の電気を持っている
中性子 … 電気を持っていない
電 子 … ー (マイナス)の電気を持っている
陽子と電子は他には以下のような性質も持っています。
陽 子 … 原子核に存在しています。非常に安定していて、通常の物質中では移動したり崩壊したりすることはありません。
中性子 … 原子核に存在しています。陽子とほぼ同じ質量です。
電 子 … 原子核のまわりを動き回ります。質量は陽子・中性子よりはるかに小さいです。
電子は原子核からどのくらい離れていますか?
イラストなどを見ると、それほど遠く離れているように見えませんが、実は電子は原子核の直径の数万倍も離れた距離を回っています。例えるなら、東京ドーム(電子が最も遠くでまわっているところ)の真ん中に直径1cmほどの小さな球体(原子核)があるような感覚です。
一般的に、陽子の数と電子の数は等しくなります。つまり+の電気を持っている陽子と-の電気を持っている電子の数が等しければ、電気を帯びていない状態になります。
上の例にあるように、ヘリウムは電子の数が2個しかありませんが、数個から数十個と、元素によって数は異なります。例えば、ウラン原子は92個の電子を持っています。
イオンのつくり
原子は本来、電気を帯びていませんが、電子を受け取ったり、失ったりすることによって、電気を帯びるようになります。このように、原子が電気を帯びたものを「イオン」といいます。
イオンには、以下の2種類があります。
陽イオン … 原子が電子を失って、全体として+の電気を帯びたもの
陰イオン … 原子が電子を受け取って、全体として-の電気を帯びたもの
イオン式の書き方・読み方
◎ 陽イオンを表すときは、+の記号を元素記号の右上につけます。
◎ 陰イオンを表すときは、-の記号を元素記号の右上に付けます。
+と-の直前には、価数を書きます。価数とはイオンが持つ電気を量を表す整数値です。+の場合は受け取った電子の数、-の場合は失った電子の数のことです。値が1のときは省略します。
【右上の表記例】
「+」のときは、電子を1個失っている、「2+」のときは、電子を2個失っていることを表します。また「-」のときは、電子を1個受け取っている、「2-」のときは、電子を2個受け取っていることを表します。
【読み方の例】
・水素イオン(H+) …「エイチ プラス」
・マグネシウムイオン(Mg2+) …「エム ジー 2(に) プラス」
・塩化物イオン(Clー) …「シー エル マイナス」
・炭酸イオン(CO32ー) …「シー オー 3(スリー) 2(に) マイナス」
決まりではありませんが、イオンの価数の読み方は、英語ではなく日本語(いち、にー、さん)で読むことが多いです。
代表的なイオン
| 陽イオン(名称) | イオン式 |
|---|---|
| 水素イオン | H+ |
| ナトリウムイオン | Na+ |
| カリウムイオン | K+ |
| 銀イオン | Ag+ |
| バリウムイオン | Ba2+ |
| カルシウムイオン | Ca2+ |
| アンモニウムイオン | NH4+ |
| マグネシウムイオン | Mg2+4 |
| 銅イオン | Cu2+4 |
| 亜鉛イオン | Zn2+4 |
| カリウムイオン | K+4 |
| 陰イオン(名称) | イオン式 |
|---|---|
| 塩化物イオン | Clー |
| 水酸化物イオン | OHー |
| 硝酸イオン | NO3ー |
| 酸化物イオン | O2- |
| フッ化物イオン | Fー |
| 臭化物イオン | Brー |
| 硫化物イオン | S2ー |
| 炭酸イオン | CO32ー |
| 硫酸イオン | SO42ー |
| 酢酸イオン | CH3COOー |
| リン酸イオン | PO43ー |
イオンができることを表す式
ナトリウム原子がナトリウムイオンになる場合
Na → Na+ + e-

銅原子が銅イオンになる場合
Cu → Cu2+ + 2e-

塩素原子が塩化物イオンになる場合
Cl + e- → Cl-

陰イオンの多くは「●●化物イオン」という名称になります。ただし、多原子イオンに関しては、そうではないものもあります。
多原子イオンとは、複数の原子が集まった陰イオンや陽イオンのことです。例えば、アンモニウムイオン(NH4+)、水酸化物イオン(OHー)、硫酸イオン(SO42ー)などがあります。


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